第3章

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それを止めれるのは魔導の力のみ… という熱い感じの言葉だが、これがこの学校の存在理由なんだ。 兵器を減らすための力…力なき者を守る力…それらを育てるための場所。 それがここの存在理由なんだから。 昂斗が暇潰しにグランドを見ると、結界のなかで模擬戦をしている先輩に気づく。 「早くやりて…」 「じゃあ、早く授業に集中してください」 優しげな男の先生がすぐ近くに立ち、額に筋が浮かんでいる。 昂斗は前を向き、姿勢を正す。 その姿を見て、納得し授業に戻る。 …と思ったところで時間がきてしまう。 先生はほぼ無言で出ていった。 暗い空気が残ってしまう。 「にぃやのバカ…」 そんな言葉がはっきりと聞けるほどに… やっと解放される昼休み… 昂斗は一気に駆け出していつもの特等席に向かう。 食堂窓際の一番景色の良いところ。 四人掛の席について一息入れようとしていると、前に誰かが座る。 「断りなしに座るもんじゃないよシャルアナさん」 「あら?私の求めている答えを聞かせてくれたなら、そんなに頻繁に会いに来ませんわ」
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