第3章

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昂斗が食事に戻ろうとすると、スパンッと昂斗を掠めてナイフが机に刺さる。 そこに手紙がついていた。 『わたしと勝負しましょう。拒否したなら負けと見なし、わたしの管轄に入っていただきます。あと、場所は今日の放課後にグランドです。』 その手紙をみた後、昂斗は岸本摩耶を睨み付ける。 そんな昂斗の視線に笑顔で返してくる。 「負けたくないな…」 放課後のグランド… 瑠璃もついてきて、待っていると。 「妹さんも一緒なのですか?」 「立会人ですよ岸本先輩」 後ろから聞こえる声に返事をする。 瑠璃を安全そうな端のところに連れていき、グランドに戻って行く。 「朝宮君先にどうぞ」 余裕の笑顔で先手を譲る。 「では、いきます!」 一瞬の内に昂斗の回りに魔力が集まったかと思うと、霧散する。 「身体強化ですか…」 「剛気」 ただ呟いた瞬間、昂斗が走り出す。 「風よ、我が敵を切り裂け!ソニッド」 岸本の足元が切り裂かれるが、慌てることなくかわす。 「わたしもいきます。地の意思よ我の敵をうて!アーススネイク」 石の蛇が昂斗に襲いかかってくる。 昂斗は足を止め、真ん前から迎え撃つ。 右を前にした半身に構え、左の手に魔力を集める。
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