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昂斗が食事に戻ろうとすると、スパンッと昂斗を掠めてナイフが机に刺さる。
そこに手紙がついていた。
『わたしと勝負しましょう。拒否したなら負けと見なし、わたしの管轄に入っていただきます。あと、場所は今日の放課後にグランドです。』
その手紙をみた後、昂斗は岸本摩耶を睨み付ける。
そんな昂斗の視線に笑顔で返してくる。
「負けたくないな…」
放課後のグランド…
瑠璃もついてきて、待っていると。
「妹さんも一緒なのですか?」
「立会人ですよ岸本先輩」
後ろから聞こえる声に返事をする。
瑠璃を安全そうな端のところに連れていき、グランドに戻って行く。
「朝宮君先にどうぞ」
余裕の笑顔で先手を譲る。
「では、いきます!」
一瞬の内に昂斗の回りに魔力が集まったかと思うと、霧散する。
「身体強化ですか…」
「剛気」
ただ呟いた瞬間、昂斗が走り出す。
「風よ、我が敵を切り裂け!ソニッド」
岸本の足元が切り裂かれるが、慌てることなくかわす。
「わたしもいきます。地の意思よ我の敵をうて!アーススネイク」
石の蛇が昂斗に襲いかかってくる。
昂斗は足を止め、真ん前から迎え撃つ。
右を前にした半身に構え、左の手に魔力を集める。
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