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「やってみるか。雷よ我が槍となりてあまねく敵を打ち崩さん!サンダーランス」
手を挙げ、広げる。
その数センチ上に電気でできてくる、人、二人分程の槍が浮かぶ。
そして即座に槍を放つ。
ロックショットが間に合わない!
岸本は結界に魔力を集中して少しでも強度を上げにかかる。
「やぶれろー!」
ぶつかり合い、火花が散り始めるが昂斗も岸本も魔力をそこに集中させて、動かない。
「やりますが、まだ甘いですよ!」
槍が負け、その場で霧散する。
岸本が昂斗の方を見るが、誰もいない。
「どこに!?」
「ここです」
声が聞こえるが姿が見えない。
周囲を見て、いない。
「!、上!」
短時間で作り出したロックショットの一発が昂斗の腕に当たり、向きが変わり近くに落ちる。
昂斗も受け身をとるが、そばには岸本が立ち、首筋に剣を添える。
「チェックメイト」
昂斗は剣のない方に転げ、倒れる。
「負けたのか…」
「貴方の敗けです。生徒会に入りませんか?」
「いやですね」
負け宣言した昂斗が普通に返す。
岸本も予想していたのか微笑む。
すると昂斗の隣に瑠璃がしゃがみこんで介抱し始める。
「また、誘います。次は入部をかけてですが…」
と言い残し、背を向けて去っていく。
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