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昂斗にはその女性らしく、そして凛々しい背を見送ることしかできなかった。
瑠璃は昂斗のそばで同じように、見送る。
「瑠璃、お前なら勝てたか?」
「………勝てたとは思えないよ。にぃやの攻撃を全部防いでたし…」
「強いな…先輩」
昂斗は瑠璃に連れられて帰った。
「うーん、昂斗君てば本気だしてない?まぁ摩耶ちゃんの攻撃を防いでいたのには驚いたけどね~。強いのかな?」
生徒会室の中から見ていた生徒会長の意見がみられる。
「零さん、どうなんですか?」
「ん?ああタカのことやね。強いで、ただ魔物相手にだけやけどな。」
会長が立って窓から外を見ている隙に、来客用のなかなかいいソファーに国家魔導師である朝宮零が座っていた。
「だからあれを?」
「そうじゃなきゃ、こんな無謀はせいへん」
「わかりました」
と会長の机の上に置いてあった資料をまとめて、しまう。
零は用件を伝え終えると、手を振り部屋を出ていく。
昂斗が家に着くと、椅子に座らされ、瑠璃による全身チェック及び、超が付くほどの傷の治療。
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