第3章

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楽にはなる、なるんだがな…瑠璃の泣き出しそうな顔を拝みながらの治療で精神的にもキツいわ。 かすり傷ですら大怪我の様に扱うしまつ。 まあ、瑠璃に手当てして貰えるのはかなり嬉しい。 そんな幸せ?空間にやって来る瑠璃の仇敵。 「ただいま、タカ!」 そのまま昂斗へダイブ! 昂斗はかわそうとするが、瑠璃に捕まれているから離れられない。 そう、怪我をして動けない体に当たり、昂斗は耐えきり、転げず、 「いったーー!」 そして耐えきると、気を失ってしまった。 やっと目を覚ましたのが、午前3時頃だった。 抱きつかれたところを触り、痛みやらを確認していると部屋の扉が開く。 「にぃや、起きてたんだね」 そこには瑠璃がパジャマ姿で立っていた。 「ありがとう瑠璃、もう大丈夫だからいいよ」 少し瑠璃は嫌そうな顔をしたが、「おやすみ」とだけ言うと自分の部屋に帰っていった。 昂斗は瑠璃が出ていくと、魔力を手のひらに溜めてみる。 淡い光の球が出来上がり、昂斗の手から浮かび上がる。 「負けたか…勝たなきゃな」 光の球を霧散するさせると、また、眠りについた。 ぐぅぅぅー 胃袋以外は… 次の日、昂斗はあのあと、グランドがどうなったのか、瑠璃と別れて見に行くと。 魔法の連発により荒れていたはずだったのだが、きれいなグランドに戻っていた。 「直されたのか…」
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