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かなり不機嫌な声で返してやると、頬をめいいっぱい膨らませて、昂斗の腕を平手で何度も叩いてくる。
「ごめん、ごめん。で、どうしたんだ?」
それだけで機嫌を直したのか?
それとも用件を思い出して、機嫌が直ったのか?
まあ、どちらでも構わないが、おそらく後者であろう。
「あのね、にぃやにしたら死刑宣告だけど…。次もまた魔法基礎学だよ」
はい、死にましたね…
まあ、昂斗も何とか午前中を乗りきった…
今は至福の昼休み~。
瑠璃となぜかシャルアナと風魅で食堂のテーブルに着いていた。
女子人気ランキング一年の部、男子と女子のトップがおり、女子の二位もいる。
女子トップはシャルアナだからな。
男子は誰かって?
そんなの風魅に決まってるじゃないか~。
なんか平凡て悲しい…
俺って邪魔に見えてるんだろうな…
昂斗が少し半泣き状態になっていると、初めに話始めたのがシャルアナだった。
「朝宮さん……昂斗さん、生徒会の誘いをなぜ、断っておられるのですか?」
「またか?わかんないよ俺もね。」
「ごまかさ…」
風魅の手がシャルアナを止める。
「本当に今は本能的に断っているようです。追求してもかわらないでしょう。」
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