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その言葉にシャルアナも追求を止める。
昂斗は風魅と目が合い、目で感謝を告げると、「時期が来たら話してください」と言っているような優しげな目を向ける。
瑠璃が静かに食事を終えて、やっと昂斗の方を向き、
「次は魔具の配布だからね」
楽しみな言葉を向けてくれる。
魔具、それは魔力により、特定の力を与えてくれる魔導武器だ。
良い例が岸本のヴィオンだ。
そんなことよりも楽しみになったかな…
「なにこれ…」
それから、15分後の話なのだが、教室のなかで列を作っていた。
昂斗は真ん中より少し前くらいのところに並んでいた。
瑠璃はというとパッパと貰って座っている。
なぜ情報を持ちながら出遅れたか?
ただ、昂斗が甘かっただけさ…
そして待つこと3分、昂斗の番になる。
「番号」
「あっはい!1番です」
置いてあるパソコンのような端末にカタカタと何か打ち込む。
すると、その横に置かれていた円形の台の上に指輪が出てくる。
昂斗は台から指輪をとり、指にはめながら席に座る。
その状態で皆が席に着くのを待つ。
ただ待つ、ひたすら待つ…
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