第3章

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その言葉にシャルアナも追求を止める。 昂斗は風魅と目が合い、目で感謝を告げると、「時期が来たら話してください」と言っているような優しげな目を向ける。 瑠璃が静かに食事を終えて、やっと昂斗の方を向き、 「次は魔具の配布だからね」 楽しみな言葉を向けてくれる。 魔具、それは魔力により、特定の力を与えてくれる魔導武器だ。 良い例が岸本のヴィオンだ。 そんなことよりも楽しみになったかな… 「なにこれ…」 それから、15分後の話なのだが、教室のなかで列を作っていた。 昂斗は真ん中より少し前くらいのところに並んでいた。 瑠璃はというとパッパと貰って座っている。 なぜ情報を持ちながら出遅れたか? ただ、昂斗が甘かっただけさ… そして待つこと3分、昂斗の番になる。 「番号」 「あっはい!1番です」 置いてあるパソコンのような端末にカタカタと何か打ち込む。 すると、その横に置かれていた円形の台の上に指輪が出てくる。 昂斗は台から指輪をとり、指にはめながら席に座る。 その状態で皆が席に着くのを待つ。 ただ待つ、ひたすら待つ…
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