第3章

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数分の話なんだ…そう思いながらも…待つ時間が永遠のように感じた。 やっと…昂斗が魔具を貰って5分後、皆が座った。 「じゃあ、皆。魔力を注いで」 その声と同時に貰った魔具に魔力を込めていく。 初めに具現させたのは…なぜか…渡辺君…。 その手に出てきたのは…はははっ…『毬』…だった。 「なにこれ…」 どこからともなく聞こえてきた。 まあ、知らないのだろう。 渡辺君は泣きそうだったが、他のみんなも共感したのか泣きそうだ。 そんなことを気にせずに魔力を注いでいたやつが昂斗の後ろにいた。 そして魔力が膨張したかと思うと、後ろの瑠璃の手の上に丸い珠がのっている。 「これは何ですか、先生?」 「オーブね。基本は魔力のブースト効果ね。使い方によれば色々できると聞いたよ」 魔法専門の瑠璃にはピッタリだ。 みんなが魔力の注ぎに戻っていく。 次々と具現していき、昂斗の手のなかでも、具現する。 そこに現れたのは… 二丁の黒と赤の大型拳銃、デザートイーグルにも遅れをとらないほどの大きさだ。
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