第3章

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シャルアナは容赦なく、鞭を打ち込み、その動きに合わせて竜が昂斗を襲う。 昂斗は逃げることに必死になる…。 腕が結界に当たり、気がそちらにそれる。 シャルアナはその瞬間を逃さない。 「喰らいなさい!インフェルノ!」 竜が昂斗の体に喰らいつき、結界内を暴れまわる。 昂斗の銃は手から落ち、シャルアナの近くに置かれている。 昂斗は最後の方法に頼るしかない。 昂斗は雷の矢を詠唱など省いて作り出す。 それを放ち、竜の根元、魔方陣を狙う。 そんなに…シャルアナは甘くなかった。 鞭が鳴り、矢を砕き去る。 その光景が昂斗の理性の残った状態で見た、最後だったのかもしれない。 「死ねや、炎ごときが…」 その言葉と同時に、竜が消え去り、シャルアナは呆然とするしかない。 「やっぱ、陣を消さなダメか…」 竜がまた現れようとする魔方陣に手を向けて微笑む。 バキッ… 魔方陣が砕けていく。 シャルアナは信じられないものを見て、何が起こったのかわからない。 昂斗は一歩一歩ゆっくりとシャルアナに近づいていく。
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