第3章

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どの属性の魔法にも同様のモノは見つかってはいるが使う人などいないものだ。 「じゃあ、賭けの賞品は後で貰いにいくから…ゆっくり休んどき」 と、シャルアナを休憩させてバラシャを睨み付ける。 バラシャは逃げようとはするが、プレッシャーに圧されて動けなくなる。 「お前やったな、俺を封印したんわ」 「…あぁ」 バラシャは必死に答えてもその程度しか返せない。 「次はないで…とだけ言うとくわ」 それだけ残してシャルアナがいる休憩所に向かって歩いていく。 バラシャは何も言えず、何も抵抗できず、ただ見送ることだけしか出来なかった。 いや、立っていること事態が必死にならないと出来ない状態だった。 「へぇ…復活したんだ…監視も終わりだし…次は僕だね、昂斗」 屋上に風が吹き、彼女の声をかき消す。 そして気づいた時にはもう彼女はいなくなっていた。
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