第4章

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…………その後 シャルアナの親に、事情を話した風魅と瑠璃と、昂斗で話を聞くと… アスメリスタ家では自分を初めに倒した異性に嫁ぐ決まりらしい。 その上、この頃のアスメリスタ家に産まれる女性はドが付くほどに習慣を守ることが多い。 結論として『習慣』で結婚するというスタンスをとりたいのだ。 「お嬢様…」 うん、なんかわかるよ… 『あぁ、昂斗君ついでに刀亜ちゃんも面倒みてあげてくれ』 聞き間違えかな? 刀亜ちゃん? 「あのさ、風魅…お前、女やったん…?」 それを聞いた風魅の顔は急に赤くなり、今にも逃げ出しそうになっている。 『刀亜ちゃんの胸はそこそこあるからね…それと、シャルだけじゃなくて彼女もだからね…』 胸には夢があると言いたげな熱い口調になり、そしてシャルアナ同様の性癖があることを話すときには悲しみがにじみににじんでいた。 まぁ、普通に考えて娘が悲しい性癖ならそうなるわな… 御愁傷様やね、お父様。 いや!おじさん! あぶね…いろいろ心の中で決まってしまうところやったわ… 瑠璃にとっては邪魔な存在が零以外に増えたという嫌な展開だったのだろうか… それから、刀亜もシャルアナも家にあがることになった。
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