第4章

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シャルアナや刀亜はというと、ショボンと落ち込んでいる。 「私ではダメでしたのに」 「ボク、自信が無くなりそうです」 多少、鬱も入ってる。 「ほら、シャルアナさんだって不思議がってるじゃない」 いや、少しニュアンスが違う気がするって… 「………き」 「気分はなしね」 一瞬にして逃げ道を封じられてしまう。 いつの間にか鬱から脱出したシャルアナと刀亜も瑠璃の尋問に参加してくる。 勝てない、いうねん。 昂斗は諦めて、話す。 「簡単な話でな…仕事がすくなそうやから」 …………。 ハハッ、沈黙はきついぜ。 ガックリ…昂斗が項垂れる。 しかし、シャルアナと刀亜は嬉しそうに微笑んでいる? 「なんでシャルアナたちはご機嫌なんだ!?」 「すいません、旦那様」 「いや先にその呼び方を止めんか」 「私たちはもう、生徒会の人間なので一緒に居られる時間が増えたことに嬉しくなっていたので……タカト様」 照れたように顔を赤くして昂斗の名前を言う。 ペットとかなんやらの会話の方が数段恥ずかしいと思うのだがなあ…… 昂斗には理解し切れない世界観だ。 シャルアナたち"は"ご機嫌なんだ。
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