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実地訓練が二日後に迫っており、一年の大半がやる気を示し、数名は魔力が本当に漏れ出してオーラ化していた。
そんな中でも普段の感じと変わらないのがシャルアナと刀亜、そして瀧本だった。
二人はわかるが瀧本がなぜか?
俺かて聞きたいわ。
わけわからん。
こっちは兄妹揃って緊張してきてるってのに……
瑠璃はオーブを魔力で宙に浮かせて魔力をみている。
こんなことはいつもはしない。
俺の場合は折り紙を折って気を紛らわしていた。
どんなのを折ったのかって?
鶴だけ……鶴しか折れへんのや。
今は班分けの準備で時間が空いている。
いわゆる暇だ。
そのおかげで、緊張してきてしまう。
昂斗が十羽目を折り終えるとちょうど良く用意をしていた生徒が教卓から離れ、辰未子が顔をあげる。
「それじゃ、くじで決めるから……今回は一番から、その代わりみんなが引き終えるまで見ないこと。じゃあ並ぶ」
昂斗はぱっぱと動いて、くじを引いて席に戻っていく。
次に瑠璃が……と緊張して思考が働きにくいのか、かなりの速さでみんなが引いていく。
最後の渡辺が引き終わる。
そして、辰未子の合図でみんなくじを開く。
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