第5章

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昂斗は……『天』…四十人近い人間を何で分けたんだ? 昂斗は学園内で大阪弁はしゃべらないようにしていた。 なぜか? 不自然だから… そして振り返り瑠璃のくじを見ると、『A』…俺のが不自然なのか? なぜ? 「はい、天の字が書かれていた人はここに来てね。後は、Aは後ろで…」 どんどん班によって集合場所が振られていく。 天だけ先生の回りに集まる。 「天の人は回収班です。戦闘の続行が不能になった生徒を医療室に運んでもらいます。」 興奮気味だったみんなはシュンと小さくなってガッカリしている。 昂斗も暴れる機会が無くなり、機嫌がかなりマイナス方向に移動する。 「それから、君たちには最悪の場合には殿をしてもらいます……」 辰未子は辛そうに我慢してる。 生徒にそんなことをやらせたくはないのだろう。 「一応の危険度は低いけれど、準備はおこたらないように」 よほど心配なのか、いつもの少し軽めの態度ではなく、真剣に視線を合わせて話していた。 話が終わるとみんな、散っていく。 その姿を見守る辰未子の横を通る、そのとき 「守りますよ……絶対」 ただの言葉だったが、辰未子には安心できる意味を持っていたのだろう。 辰未子は微かに笑みを浮かべて嬉しそうだ。
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