第5章

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昂斗たちは解散をして、席に戻って行くがみんな座っていない。 どうしたのか、集まりに近づいて話を聞いてみると …………。 班のリーダーが決まっていないのだ。 命を預ける人間だから、みんなが慎重になっている。 昂斗は静かに席に戻り、座る。 あれは他の人から言うべきことじゃない。 すると不意に眠気が襲ってくる。 だんだん、首が折れていき、しまいには船を漕ぎ始めた。 しかし、誰も気づきはしなかった……。 昂斗が目を覚ますと、ほとんど誰もいない教室にいた…… 「にぃや、遅いよ」 「昂斗様、遅いですよ」 「ごめん……?てか、今何時や?起こしてや」 「起こしたけど、にぃやが起きなかったの」 「まじ?」 「マジ」 マジだった…… 昂斗は結論から言いますと、五時間程眠っており、瑠璃とシャルアナと刀亜だけが待っていてくれていた。 なぜ、それだけの間眠っていたのだろうか。 昂斗はそんな疑問を一瞬の間、巡らすが瑠璃達を待たせていることに気づき、すぐに帰り支度を始める。 「待たせてごめん」 用意を終えた昂斗は荷物を片手にみんなに謝る。
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