第1章

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「皆にも自己紹介してほしいけど…今から第一講堂に行かないといけないからね~」 めんどくさそうにため息を吐き、 「廊下に出てちょうだい」 皆が言葉通り廊下にでた。 最後は昂斗になったので一応照明を消して、外にでると皆が移動しようとしていたところだった。 しかし動かず瑠璃は待っていてくれる。 「じゃあ、行こうか」 「うん」 瑠璃は昂斗の手を一瞬でとり、横に並ぶ。 かなり自然で昂斗を逃がす気のないハンターの動き。なんと言うかすごいでしょウチの妹。 そして特部の敷地内にある第一講堂に着いた。 ここは学園内で一番大きい講堂になっていて、式典や国際会議の場として用いられている。 そんな大きさのところに今日は中等部、高等部、特部の入学生が全員入る。 そして高等部は中央より右側に固められ、中等部は左側に固められて、特部は中央に固まる。 昂斗たち生徒全体が席に着いたのとほぼ同時に照明か消える。 カタッカタッ… 下駄のようなものを履いた人の歩く足音が講堂全体を支配する。 皆が緊張しているのがわかるほど空気が張り詰めていた。 そして歩みが止まり、完全な静寂が生まれる。
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