第5章

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『土地神みたいなもんじゃよ』 頭に直接語りかけてくる。 「なんでこんな遊びのようなことするや?」 『暇なんじゃよ。遊び相手をしてみんか?』 「拒否権はないんやろ?結界なんてもんに閉じ込められた時点でな」 ニヤ~と意地の悪い笑みを浮かべる。 『当たりじゃ』 すっと、言葉が聞こえたと思った瞬間には見えなくなっていた。 (勝てんのかな、あの猫神様に・・・) 頭をかいて、構えをとる。 ・・・が、猫神は襲ってこない。 「土地神さん?まだか?」 『いやの・・・人型になった方が楽しいか悩んでおったのじゃよ』 「どうぞ、どちらでも」 『・・・このままでいくことにするのじゃ』 昂斗が構えを正して、まだ来ない衝撃に耐える準備をしていく。 わからない、いきなり壁のような膜のようなものがぶつかって昂斗がぶっ飛ぶ。 『・・・ん?お主、二重人格かいの?』 体勢を転がりながら直して立ち上がる。 「ちょっと前まで、この人格が封印されとったんや・・・前に表に出てた奴は自分犠牲にして封印といてくれたけどな」 『よかったの!!』 話終わると同時に次は正面から吹き飛ばされる。
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