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『土地神みたいなもんじゃよ』
頭に直接語りかけてくる。
「なんでこんな遊びのようなことするや?」
『暇なんじゃよ。遊び相手をしてみんか?』
「拒否権はないんやろ?結界なんてもんに閉じ込められた時点でな」
ニヤ~と意地の悪い笑みを浮かべる。
『当たりじゃ』
すっと、言葉が聞こえたと思った瞬間には見えなくなっていた。
(勝てんのかな、あの猫神様に・・・)
頭をかいて、構えをとる。
・・・が、猫神は襲ってこない。
「土地神さん?まだか?」
『いやの・・・人型になった方が楽しいか悩んでおったのじゃよ』
「どうぞ、どちらでも」
『・・・このままでいくことにするのじゃ』
昂斗が構えを正して、まだ来ない衝撃に耐える準備をしていく。
わからない、いきなり壁のような膜のようなものがぶつかって昂斗がぶっ飛ぶ。
『・・・ん?お主、二重人格かいの?』
体勢を転がりながら直して立ち上がる。
「ちょっと前まで、この人格が封印されとったんや・・・前に表に出てた奴は自分犠牲にして封印といてくれたけどな」
『よかったの!!』
話終わると同時に次は正面から吹き飛ばされる。
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