第5章

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また、体勢を整えて構えるが敵はいない。 「強すぎやろ」 『当たり前じゃな・・・神様だからの!』 自慢気な声は聞こえるが姿が見えない。 衝撃が背中にぶつかってくる。 昂斗はまたもや倒れてしまう。 「速度を合わせれば・・・」 と言った瞬間に面の衝撃が点の衝撃となって腹部を強打する。 「くはっ」 昂斗は飛ぶことはなかったが構えがくずれ、膝をついてしまう。 「負けれないな・・・『雷皇』発動」 雷を体に浴び、雷をまとう。 そして雷を足に送り込み力を分ける。 「追いつくとこからやな」 神だけでなく昂斗の速度が上がった。 その場に人がいたなら消えたと感じる程の速度だ。 昂斗が加速するとやっと猫の姿が見える。 『ほう、神速まで耐えれるのかの?楽しい遊び相手じゃ』 「遊び相手かいな」 昂斗はもう一度加速して猫の真横につく。 「吹っ飛べや!」 そのまま体を回して猫の真上から回し蹴りを叩き込む。 ドンッ 地面に猫が叩きつけられて砂煙を舞い上げ、見えなくなる。 昂斗は加速を落としてゆっくりと止まっていく。 そして7メートル先で完全に止まり、砂煙がある方向を睨み付ける。
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