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また、体勢を整えて構えるが敵はいない。
「強すぎやろ」
『当たり前じゃな・・・神様だからの!』
自慢気な声は聞こえるが姿が見えない。
衝撃が背中にぶつかってくる。
昂斗はまたもや倒れてしまう。
「速度を合わせれば・・・」
と言った瞬間に面の衝撃が点の衝撃となって腹部を強打する。
「くはっ」
昂斗は飛ぶことはなかったが構えがくずれ、膝をついてしまう。
「負けれないな・・・『雷皇』発動」
雷を体に浴び、雷をまとう。
そして雷を足に送り込み力を分ける。
「追いつくとこからやな」
神だけでなく昂斗の速度が上がった。
その場に人がいたなら消えたと感じる程の速度だ。
昂斗が加速するとやっと猫の姿が見える。
『ほう、神速まで耐えれるのかの?楽しい遊び相手じゃ』
「遊び相手かいな」
昂斗はもう一度加速して猫の真横につく。
「吹っ飛べや!」
そのまま体を回して猫の真上から回し蹴りを叩き込む。
ドンッ
地面に猫が叩きつけられて砂煙を舞い上げ、見えなくなる。
昂斗は加速を落としてゆっくりと止まっていく。
そして7メートル先で完全に止まり、砂煙がある方向を睨み付ける。
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