第5章

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(やられたな・・・ただの回し蹴りをいれようとしたのにかわされたわ・・・) 『ふむ・・・さすがに叩きつけられるのは痛いのじゃ』 煙の中から聞こえ、姿を現してくる。 『強いの~。久しぶりに楽しめるがの』 昂斗は息を整えながら完全に戦闘体勢に移行していく。 『まだ、あるのかの?』 期待で輝いていた瞳になり、体勢がすーっと低くなる。 昂斗が踏み出そうとした瞬間に猫の足下に魔方陣が浮かぶ。 『なんじゃ!?』 「神を戒める鎖よ、ここに現れ、敵を捕えよ!」 昂斗の後ろから聞こえる魔法の詠唱。 その瞬間、地面から鎖が現れ、猫に絡みつき完全に動きを固定する。 「誰だ!?」 「誰でもいいじゃん、これからが楽しいことだからさ」 『くっ・・・神を捕えるためだけの結界じゃの』 「正解!私、猫田亜理子の作品のひとつ」 昂斗は息をはき、亜理子に近づいていく。 すると、亜理子は一気に詰めより、まだ帯電状態の昂斗を蹴り飛ばす。 「なぜだ!」 「獲物はね、狩らなきゃ面白くないよね」 「なにっ!?」 その瞬間には魔法弾が昂斗の目の前にある。 昂斗はとっさに横に転げながらかわす。
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