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(やられたな・・・ただの回し蹴りをいれようとしたのにかわされたわ・・・)
『ふむ・・・さすがに叩きつけられるのは痛いのじゃ』
煙の中から聞こえ、姿を現してくる。
『強いの~。久しぶりに楽しめるがの』
昂斗は息を整えながら完全に戦闘体勢に移行していく。
『まだ、あるのかの?』
期待で輝いていた瞳になり、体勢がすーっと低くなる。
昂斗が踏み出そうとした瞬間に猫の足下に魔方陣が浮かぶ。
『なんじゃ!?』
「神を戒める鎖よ、ここに現れ、敵を捕えよ!」
昂斗の後ろから聞こえる魔法の詠唱。
その瞬間、地面から鎖が現れ、猫に絡みつき完全に動きを固定する。
「誰だ!?」
「誰でもいいじゃん、これからが楽しいことだからさ」
『くっ・・・神を捕えるためだけの結界じゃの』
「正解!私、猫田亜理子の作品のひとつ」
昂斗は息をはき、亜理子に近づいていく。
すると、亜理子は一気に詰めより、まだ帯電状態の昂斗を蹴り飛ばす。
「なぜだ!」
「獲物はね、狩らなきゃ面白くないよね」
「なにっ!?」
その瞬間には魔法弾が昂斗の目の前にある。
昂斗はとっさに横に転げながらかわす。
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