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「今のは普通は当たるはずなんだけどな~次にいくよ!」
全属性の魔法弾が飛んでくる。
今回ばかりは、体勢が悪すぎてかわしきれない。
「地よ、我を守り、そしてこの地を守りたまえ!」
手を地に置き、詠唱して急いで「ロックウォール」を目の前に作り出して防ぎにかかっていく。
すると、昂斗の前に来るはずであった弾幕がぶつかり、土壁を削っては消えてしまう。
「・・・やっぱり戦いは白兵戦だよね」
安心したとたんに真横から声が聞こえる。
振り返る余裕なんてなく、神速まで一気に加速してかわす。
何かはわからないが昂斗のいたところをえぐったような、爆発させたような音が響き。
昂斗が加速をやめ、振り返ると昂斗のいたところが小さなクレーターとなっていた。
それを起こした得物をみるとただの大剣だ。
男が必死になって振る得物を軽々と片手で構えて、そしてクレーターをも作り出していた。
「女の子らしい体にどんだけの力を持ってんねや!?」
「いくよ」
亜理子は一気に踏み込み前に出てくる。
昂斗も雷を全身にかけなおして前に進んでいく。
「銃も壊れとるしな・・・今は、ナイフだけかいな。」
腰のナイフを抜く。
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