第5章

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「今のは普通は当たるはずなんだけどな~次にいくよ!」 全属性の魔法弾が飛んでくる。 今回ばかりは、体勢が悪すぎてかわしきれない。 「地よ、我を守り、そしてこの地を守りたまえ!」 手を地に置き、詠唱して急いで「ロックウォール」を目の前に作り出して防ぎにかかっていく。 すると、昂斗の前に来るはずであった弾幕がぶつかり、土壁を削っては消えてしまう。 「・・・やっぱり戦いは白兵戦だよね」 安心したとたんに真横から声が聞こえる。 振り返る余裕なんてなく、神速まで一気に加速してかわす。 何かはわからないが昂斗のいたところをえぐったような、爆発させたような音が響き。 昂斗が加速をやめ、振り返ると昂斗のいたところが小さなクレーターとなっていた。 それを起こした得物をみるとただの大剣だ。 男が必死になって振る得物を軽々と片手で構えて、そしてクレーターをも作り出していた。 「女の子らしい体にどんだけの力を持ってんねや!?」 「いくよ」 亜理子は一気に踏み込み前に出てくる。 昂斗も雷を全身にかけなおして前に進んでいく。 「銃も壊れとるしな・・・今は、ナイフだけかいな。」 腰のナイフを抜く。
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