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腰を低く構え、ナイフに雷を付加させる。
「神さんを逃がさんか?」
「やると逃げるからダメ」
昂斗が一気に駆け出し、懐まで入り込む。
「くらえ!」
ナイフを振り抜きにかかるが、空を切るだけに終わってしまう。
亜理子は背後に既に跳んでいてかすりさえもしなかった。
昂斗はナイフを逆手に持って半身に構え直す。
「・・・強すぎないか、君?」
「そうかな?ぼくはそうでもないと思うよ」
言い終わると同時に大剣を降り下ろして衝撃波を生み出す。
「鮫牙」
真っ直ぐに刃の形のした衝撃波が昂斗に向かって走る。
昂斗は反応に遅れて完全には避けれない状態になってしまう。
「消し去れ!ジェスト!」
昂斗は言葉を紡ぎ、手を前に出す。
衝撃波が近づくなか、手の数センチ先に衝撃波と同じくらいの大きさの球体が生まれる。
そして、衝撃波が球体に当たった瞬間に衝撃波と球体が消え去る。
「なんなの?」
「はぁ、はぁ・・・空魔法・・・ジェスト、対象が接触したら、消滅させる魔法だ」
「でも、消耗は激しいみたいだね」
呼吸が乱れた状態であっても構えを取る。
「早めに終わらせたいんやけど?」
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