第5章

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「こんな楽しいのは久しぶりだからまだ・・・終わんないよ!!」 亜理子はその場から一瞬で昂斗を殺傷距離にいれてしまう。 昂斗は慌てることなく一歩亜理子に近づく。 しかし、得物が大きいはずの亜理子が嫌がる素振りも見せない。 亜理子は剣を使わずに下から三段蹴り、そして下がった状態にして、上げた足を踏み込みに使い、剣を叩き込む。 蹴られて下がった昂斗は身を迷うことなく伏せる。 すると、真上の一センチを通りすぎ髪が少し切れる。 そのまま足払いをかけてやると、避けられるが退く合間が生まれて距離をとる。 亜理子も体勢を整えるために少し下がる。 昂斗が詠唱しながら、亜理子に向かって跳ぶ。 「サンダーアロー!」 昂斗の周りにできた五つの魔方陣から一発ずつ発射される。 亜理子は剣を振り抜き、衝撃波で矢を全て消し飛ばしもう一発を放つ。 昂斗は逃げない。 体勢を一気に低くして、そして衝撃波の刃にナイフを合わせて受け流す。 それでも余波でダメージがでるが、関係なく亜理子に向かってかけていく。 ナイフの刃を持ち投げつける。 投げナイフだ。 昂斗はそこから猫の時と同じようにもう一段階加速していく。
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