第5章

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そんな彼女を逃げれないように捕獲用結界に閉じ込める。 「お前はなんの目的で襲ったんや?」 「・・・」 喋ろうとはしない。 (まぁええか・・・またしゃべるやろ) 昂斗はそこから視線を外していき、術から逃れた猫の方に目を向ける。 「あんたはなんであんなことをしてたんや?」 『ただの遊びじゃよ』 「遊びか・・・もうこんなことはすんなや」 『いやじゃな』 昂斗は神様の自由さに呆れてしまう。 やはり、神様は人間とは違う感覚なのだと感じるしかなかったが、面倒なことだ。 「やめてくれよ・・・面倒なんやけどな~。捕まえに来んの」 『それはまた遊んでくれるということかいの?』 「次は、恐らく殺しにかかるやろな」 『むっ?仕方がないのぅ神じゃし死ぬわけにはいかんからの』 残念そうに、首を軽くであるが縦に振る。 昂斗にとっては面倒事が減って安心していると、数人分の足音が聞こえる。 「亜理子とかいうたな?今回は見逃すから話す気がないなら、さっさと去りや」 さっと、結界を消す。 「神さん、そゆことやから」 『今回だけじゃよ、遊んでくれたお礼じゃ』
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