第6章

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それは剣を棄て、体勢を変えながらかわしていく。 「じじいの力を吸ったにしても強すぎや・・・先にじじいの力を止めるか」 昂斗はかまいたちをかわしきると『雷皇』を発動して機械に雷を打ち込むが、びくともしない。 「『空』を使わない限り、つぶれないわ!地よ」 岩の槍が地面から飛んでくる。 加速してかわしきった昂斗は陣を作り出し、その中央に立っていた。 「間に合ったわ、『空』最大魔法・・・カルマ」 昂斗の体の回りに黒いオーラが漂う。 恵美の放った鋼の槍が昂斗に向かうと、昂斗は手を出して横に払う。 その軌跡にオーラがのり、刃のようになり槍に向かって飛ぶ。 オーラがぶつかると、瞬間的に衝撃が飛ぶ。 ぶつかりあった場所には何もない。 「2分やな・・・」 昂斗は恵美の脇を一気に抜けるが、機械の前にゴーレムが立ち塞がる。 「やらせない!」 昂斗は速度を落とさない。 「邪魔や」 手刀でゴーレムの大半を消し去る。 そのまま機械の前に立ち、オーラを全てのせた拳を撃ち込む。 その拳は外装を突き破り、敵の首を消し去り、跡形もなくなるまで喰らう。 「ジャスト・・・ロスタイムかいな、あとは頼むで」 『そんな、俺は』 「代償は魂や・・・」
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