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それは剣を棄て、体勢を変えながらかわしていく。
「じじいの力を吸ったにしても強すぎや・・・先にじじいの力を止めるか」
昂斗はかまいたちをかわしきると『雷皇』を発動して機械に雷を打ち込むが、びくともしない。
「『空』を使わない限り、つぶれないわ!地よ」
岩の槍が地面から飛んでくる。
加速してかわしきった昂斗は陣を作り出し、その中央に立っていた。
「間に合ったわ、『空』最大魔法・・・カルマ」
昂斗の体の回りに黒いオーラが漂う。
恵美の放った鋼の槍が昂斗に向かうと、昂斗は手を出して横に払う。
その軌跡にオーラがのり、刃のようになり槍に向かって飛ぶ。
オーラがぶつかると、瞬間的に衝撃が飛ぶ。
ぶつかりあった場所には何もない。
「2分やな・・・」
昂斗は恵美の脇を一気に抜けるが、機械の前にゴーレムが立ち塞がる。
「やらせない!」
昂斗は速度を落とさない。
「邪魔や」
手刀でゴーレムの大半を消し去る。
そのまま機械の前に立ち、オーラを全てのせた拳を撃ち込む。
その拳は外装を突き破り、敵の首を消し去り、跡形もなくなるまで喰らう。
「ジャスト・・・ロスタイムかいな、あとは頼むで」
『そんな、俺は』
「代償は魂や・・・」
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