第一回

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仕事を終えたパソコンの電源を消して鞄を持った。 「鍵、お願いね」 鞄を持って会社から出ていく。 開いた携帯には新着メールはない。 冷たい風が吹くのを肌で感じながら、何故か今自分は今一人だと痛感させられた。 さっきぬくもりを与えられたからだろうか。 マナーモードを解除してなかった携帯が震え、無意識のうちに携帯を開いた。 新着メールが一件。 『いつもの場所で、待っている』 ……ホント、彼はずるい男だ。
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