憧れ

3/13
387人が本棚に入れています
本棚に追加
/156ページ
ガタッ…。 椅子から勢いよく立った音がしたと思うと、目の前が急に暗くなる。 上を向くと綺麗な顔が私をじっと見ていた。 後ろからは、いつも大きな声で話している女の子の声が聞こえる。 その声を無視して、その人はずっと私の本を見ていた。 「これ、読めんの?」 私は、どう反応したらいいのかわからず、とりあえず頷く。 「そっか。」 そういって笑った顔がとても綺麗でついついみとれてしまう。 .
/156ページ

最初のコメントを投稿しよう!