身近な人

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ギリギリ学校には間に合った。 教室に入り自分の席へと着く。 会話で『明らか翔邪魔じゃん。』等と話しているのが聞こえて少し愉快だった。 その後、始業式が終わり教室で課題や予定、進路のことなどの話を聞いて解散となった。 帰りは当然のことながら梨恵と一緒である。 「進路ねぇ…優人はどうする?」 「どうしよっかなぁ…梨恵はどうしようと思ってるの?」 「私はやっぱ大学かなぁ。働くならできるだけいいとこで働きたいし。」 「へぇ…」 「…まぁまだ時間はある!早く帰ろっ。」 そう言って梨恵は歩を進める。 「あっ、待ってよ。」 追いかけて、僕の家で昼食を食べていつも通り他愛もない話をしているうちに空は暗くなってきていた。 「もう暗くなってきちゃったか…また明日!」 そう言って梨恵は道路を挟んで反対側にある自宅へと帰っていった。 「……進路かぁ……」 この先今回の進路しかり、大学、就職等たくさんの選択があるだろう。その結果今は一緒にいる梨恵もいつかは僕の側からいなくなってしまうかもしれない。でも、 今はまだ――。 ~fin~
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