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そのまま学校を出て、さすがに我慢できなかった私は近くの公園で彼に言った。
「なんなのよ!私の話クラスの人から聞かなかったの!?」
「聞いたよ。」
あぁ……やっぱり聞いたのか。
さすがに少し胸が痛む。
だがまぁ仕方がないと思っていた。
「じゃあなんで絡んでくるのよ!」
「うん……隠す意味もないから言うけど昨日の夕方頃、街に慣れるために散歩してたらたまたま橋の下で猫と遊んでいる君を見つけたんだ。」
「!?」
ドキッとした。
まさか見られていたなんて……あんな学校とは真逆とも言える私の姿……。
「それで、その…なんというか……えーっと……」
「……?」
なんなのだコイツは。
急にソワソワし始めた。
私は今すぐにでもここから逃げ出したいというのに。
「よしっ!」
「?」
「……」
何か意気込んでいる。しかも意気込んでからの間はなんなんだ。
すると予想もしていない言葉が彼の口から発せられた。
「一目惚れしました!貴女のことが好きです!」
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