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(副会長×会計)
僕は生まれた時から身体が弱かった。
軽い運動をしただけでもすぐに息が上がってしまう。
本当はもっと走り回りたいのに。
そう願っても身体がついていかない。
周りはあんなに楽しそうなのに。
僕はその様子を遠くで眺めることしかできない。
それが凄く哀しかった。
そんな僕でも高等部に上がってからは調子がよかったんだ。
生徒会の会計として仕事をしたりみんなと笑いあったり…
…恋をしたり。
毎日が楽しかった。
千秋と話してる時は身体が弱いことなんて忘れられた。
俺の初恋の相手。
それに優しい生徒会の皆。
だから、それが壊されるなんて考えたこともなかった。
それも一人の転校生の手によって…。
彼は季節外れの転校生。
嵐のようにこの学園にやってきた。
人気者たちは次々と彼に惚れて…それは副会長の千秋も例外ではなかった。
彼から「好きな人ができた」って報告を受けた時、どれだけショックだったか。
転校生は瓶の底みたいな眼鏡してるし髪はグシャグシャだしうるさいし…どこがいいのかさっぱりわからなかった。
だけど皆はそうでないみたいで…
現在、生徒会室で仕事をしているのは僕一人となった。
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