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「友達にそんなこと言ったらいけないんだぞ!」 ぶぅっと頬を膨らませる転校生君。 あー怒っちゃった。 千秋ってば好きな子にあんな言い方しなくても… うっ…自爆。 好きな子って表現、自分でしといて自分で傷付くなんて…。 「あーっ莉央じゃん!こんなとこで寝てるなんて最低だ!!他の皆は仕事してるのに!」 僕の存在に気付いたらしい転校生君がまた声をあげる。 もう少しボリューム下げてほしいな。 そんな大きな声出さなくても聞こえるのに。 それより今、なんて…? 「他の皆が、仕事してるって…?」 どういうこと? 「莉央それは…「そうだぞ!!今だって皆生徒会室で仕事してるのに莉央だけこんなとこでサボってるなんて最低だ!!」」 千秋の言葉を遮って転校生君が声をあげる。 なにそれ…っ… 「……見に行かなきゃ。」 無意識にそう呟いて立ち上がる。 「おい!まだ安静にしてないと…」 「な、なんだよ急に…」 先生には悪いと思ったけど掛けられた言葉は無視した。 自分の目で確かめたい…。 「莉央っ!」 不意に後ろから誰かに腕を掴まれた。 「……千秋…。」 心配そうな彼の顔をみた途端、急にいろいろ込み上げてきた。 「うぅ…皆が戻って来たって本当?」 「……はい。」 涙で視界がぼやけているため、千秋が今どんな顔をしているのかがわからない。 だけど今、千秋は皆が戻って来たのだとたしかにそう言った。 「それならそうだってぇ…言ってくれたら良かったのに…。そしたら僕だって…もっと早く居なくなったしっ…」 「は?……っえ、は?」 「だってそうでしょ?僕が倒れた途端に皆戻ってくるなんて…僕が居なくなるのを待ってたみた「違います!!」…違うの?」 「全くあなたって人は…」 そう言って大きな溜め息をついてしまった千秋。 なんかひどくない? 「でもまぁ、勘違いさせてしまったのは私達ですね。……すいません。」 このすいませんは本当に勘違いさせたことだけに対して言ってるのかな。 違うよね。 だってなんかいろいろ含まれてるような気がする。 勘違いかもしれないけど。 「…私はずっと、光を好きなんだと思ってました。」 …え、なに急に。 ノロケでも始まるのかな。 嫌だなーそれは。 でも思ってたって…何で過去形? 「それなのに、あなたの泣き顔が頭から離れないんです。」
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