あなたが誰かの夢になる。

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「つぎは、あなた。」 そう書かれ笑顔の本科生が写っているポスター。 私はその前で唇を噛み締めた。 ………私には無理だったよ… 大好きだった。 あの大きな舞台に立って力いっぱい歌って踊って… 誰かの「夢」になって… 頬を伝った涙が床に落ちて初めて気づく。 私は宝塚音楽学校に落ちた。
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