最悪な日々

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『じゃ行ってきます!』 「気を付けてね」 後ろから心配そうな母に見送られ、時間にかなりの余裕を持たせて家を出る俺…。 何故かって? それは後から分かるはずだよ… まぁ無理だと思うけど、どうか安全に学校に行けますように…。 気休め程度にそう願い、俺は昨夜の雨で出来た大きな水溜まりの横を歩いた… そこへ、向こうから車が走ってくるのが見えて… バシャンッ ドボンッ 『…やっぱり?』 俺が何事もなく学校にまっすぐ行ける訳ないか… 水溜まりの上を走った車から飛んだ水しぶきは何とか避けられたけど… この避けたはずの右足が濡れているのは… 俺が反対側の水溜まりに足を突っ込んだから… 『あ~あ…びしょびしょだよ…』 まだ時間には余裕があるけど、きっと今日も遅刻ギリギリかもね。 『うそん…最悪!』 避けた拍子にズボンだけでなく、携帯までも水溜まりに落としていたらしい。 『ははは…』 だけどこんなのは序章に過ぎない。 そう…俺、黒瀬 麻弘(クロセ マヒロ)は超ついてない人間なのだ…! 決して嬉しくないけどね…
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