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ドジだとか
どんくさいとかじゃなくて本当ついてないの!
さすがに参るよね…
濡れて機能しなくなった携帯を拾いあげて、俺は再び歩き始めた。
心のどこかでこれ以上何も起きない事を祈りながら…(笑)
そして暫く歩いていると、同級生達がちらつく時間帯がやってきた。
でも安心してはいけない。
俺は警戒を強めながらじりじりと歩く。
「まっひろ~!」
『おわっ!』
ガンッ
声をかけられた拍子に今度は電柱へ頭を強打。
「まっ麻弘!大丈夫か?!」
これが大丈夫に見えるなら、お前の目はどうかしてるよ…
『一応…大丈夫…』
「ごめんごめん!お前がドジなの忘れてたから(笑)」
『ドジな訳じゃねぇし!』
ここ重要!
「じゃあ何だよ」
笑いを堪えてるような表情で言われても…こいつ絶対馬鹿にしてる…!
『ついてないだけ!』
「本当かな~」
『むっ!本当だよ!!』
俺が振り返り、言い返した瞬間、足に認めたくない感触がした
まっまさか…
そのまさかだった…。
『い~やぁ~!!!!』
「ちょ、麻弘?」
呼び止められるのも気にせずに、俺は全力で来た道を逆送した
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