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まさか…まさか…
ここまで来てアレを踏んでしまうなんて…
『めっちゃ臭いし!』
くっそ~犬め!
…いや、飼い主め!!
さすがにこれは最悪過ぎの予想外だった。
まじありえないよね…
靴の裏に付いてるだけあって、家へ帰るのにも学校へ行くのにもちょっと無理がある。
裸足で行くなんて俺にはワイルド過ぎだし…
さて困ったぞ…
学校近くの公園の、ブランコに小さく揺られながら考える。
そんな絶望しかけていた時に、俺は錆びたゴミ箱の横に微かに光る何かを見つけた。
『何か…光ってる?』
助走をつけてブランコから飛び降り、好奇心の原石に近付いた。
そこにあったのは、古びたランプの様な物だった
『…なにこれ…』
錆びたランプらしき物を拾いあげてよく観察すると、どこかのお伽話に出てくるような、不思議な形をした珍しいランプだった。
『よく見えない…』
もっと手掛かりを掴み取ろうとし、俺は汚れていない制服の袖でランプに付いた泥を拭き取った。
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