ランプの精

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ある程度泥を拭き取ると、急にランプは輝き出して、目を開けていられなくなった。 『なに…?』 暫くしてやっと目を開けられたかと思うと、視界に映ったのは真っ白な煙と人影。 その人影はゆっくりと俺に近付いてくる。 俺…夢でも見てるのかな… 次第に人影は認識出来るようになっていき、それが男だと分かった。 瞬間―… 「小さな人間だな」 ………は? 「何だよお前…この俺を呼び起こしておいて」 不服そうな表情の男は、どうやら俺に話かけている…らしい。 あまりに突然で頭がついていけない 「おーい!ったくしっかりしろよ…」 ちょっと呆れたのか、男は固まったままの俺の肩を揺さぶった。 いや、いやいやいや!! まず落ち着こう…。 本当俺死ぬのかな…ってそうじゃなくて! 『あ…あなたは?』 俺が漸く口を開くと、男は誇らしげに笑いながら説明をし出した。
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