9人が本棚に入れています
本棚に追加
ある程度泥を拭き取ると、急にランプは輝き出して、目を開けていられなくなった。
『なに…?』
暫くしてやっと目を開けられたかと思うと、視界に映ったのは真っ白な煙と人影。
その人影はゆっくりと俺に近付いてくる。
俺…夢でも見てるのかな…
次第に人影は認識出来るようになっていき、それが男だと分かった。
瞬間―…
「小さな人間だな」
………は?
「何だよお前…この俺を呼び起こしておいて」
不服そうな表情の男は、どうやら俺に話かけている…らしい。
あまりに突然で頭がついていけない
「おーい!ったくしっかりしろよ…」
ちょっと呆れたのか、男は固まったままの俺の肩を揺さぶった。
いや、いやいやいや!!
まず落ち着こう…。
本当俺死ぬのかな…ってそうじゃなくて!
『あ…あなたは?』
俺が漸く口を開くと、男は誇らしげに笑いながら説明をし出した。
最初のコメントを投稿しよう!