ランプの精

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「俺はランプの精!たった今からお前は俺のご主人様だ!」 『俺がご主人様?』 駄目だ…ますます頭がついていかない… 「そんな訳で、まぁ宜しくな!」 『待って待って!全然わかんないよ!』 俺がそう言うと、男は面倒臭そうに話を始めた 「お前が擦ったランプ…、あれは俺達みたいな魔法使いが住む、魔法のランプなんだ」 『まっ魔法使い!?』 この超次元的な話は信じていいのかな… 「何でも出来るぜ!」 『例えば…?』 「そうだなぁ…」 男は少し考えてから、俺の靴に向けて人差し指でパチンッと鳴らした。 『あ!』 するとさっきまで俺が悩んでいた元凶が、痕跡もなく消えていた。 「こんな事とか…ね」 『凄い…』 「まぁだいたい出来ない事はないかな」 そう言って男はランプを持ちながら、誇らしげに腕を組んでいた。
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