9人が本棚に入れています
本棚に追加
『本当に何でもできるなんてビックリ…!』
「ただお前には1つ注意点がある」
注意点…?
俺は遥かに自分より背の高い相手を見上げる。
『なに?』
「俺はお前、ご主人様の願い事を叶えるのが仕事なんだけど…ただし3つまでで終わりだ!」
えーと…つまりそれは…
『それって、俺の願いを叶えられるのは3つまでって事だよね?』
「あぁ、…小さいのに話が早くて助かるよ」
そう言うと、自分をランプの精と名乗る男は、嘲笑気味に笑みを浮かべた。
むっ!
なんだよさっきから小さい小さいって…!
そりゃ決して大きくはないし、背の順だったら前から数えた方が早いけどさぁ…!
…自分で言って悲しくなってきた…
『そのうち伸びるし…!』
「…ご主人、それが1つ目の願い事?」
『えっ?』
「俺はご主人が願う事なら何でも叶えられる…。勿論、願い事の上限はあるけど、身長を伸ばす事だって出来るよ…?」
男は続ける。
「ただし、身長を伸ばしたら…1つ目の願い事は終わってしまうけど」
俺に選択権を与えて、男は楽しんでいるようにも見えた。
『う…でも…それはいいや、やめておく』
身長高くはなりたいけど…それを願い事にしたくはなかった。
何より急に身長が伸びても気持ち悪いしさ(笑)
最初のコメントを投稿しよう!