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「どないしたん?」
「い、いや。
たけるとは滅多に出掛けんのに
後輩達と出掛けたから
拗ねてるんかなって。」
「んふふ、
拗ねてるように見える?」
「ううん。」
「拗ねてへんよ。
引きこもりって言われるきらが
お出掛けするのはえー事やん。」
「うん。」
えー事やって思ってるような
表情やないんやけど。
「こんな楽しそうなきらを
見れてめっちゃ嬉しい。」
「うん。」
「ただ・・・・・・。」
やっぱり何かあるんやな?
「こんな楽しそうなきらの傍に
俺が居らんのが何か・・・・。」
「ん?」
「不思議やし、
・・・・ちょっと淋しい。」
「たける・・・・。」
滅多に俺には見せん
ほんまに寂しげな顔に
堪らんくなって
俺はたけるを抱き締めた。
「きら?」
「一緒に居らんでも
俺達はずっと一緒やから。」
「きら?」
「俺はたけるに甘えて
引きこもってるんや。
ほんまにありがとう。」
「きら・・・・。」
たけるも俺を抱き締めてくれた。
「俺はきらと一緒やったら
引きこもりでもえーよ。」
「ん。」
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