真夏の夜の宴

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  サワキ-side 「お疲れ!」 「お疲れ様でした!」 僕とキラ君とタケル君が 頭を下げて挨拶すると 大先輩はにこやかに帰られた。 お見送りしてから お二人を食事に誘った。 「真っ直ぐ帰宅ですか? 一緒に食事に行きましょう。」 「食事か。えーな。」 キラ君は乗り気みたいだけど タケル君が黙っておられるので タケル君だけにもう一度尋ねた。 「タケル君も行きましょう?」 「あ、・・・うん。」 「たける?」 「何かご予定が? ツカサも一緒したいって。」 「う・・・ん。」 はっきりしないタケル君に キラ君が心配しておられる。 「たける、調子悪いんか?」 「調子? ・・・いや、別に。 サワキ、何処でか決めてる?」 「希望のお店がありますか? 無かったら以前ご一緒した 魚料理のお店は?」 「あの店か。 ・・・予約してへんかったら 俺の家でしよう。 ツカサにそう連絡して?」 「はい、解りました。」 「たける、何で迷ったん?」 「きらと食べよと思って 用意してたから。」 え? もしかしてお邪魔しちゃった?  
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