真夏の夜の宴

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  ツカサ-side (苦笑)行くのに気が重い。 本当にヒロアキは空気読まない、 いや、読めないんだから。 キラ君とタケル君の 邪魔をしたらダメだって ちゃんと言っておけばよかった。 あ、着いちゃった。 ピンポーン 「はーい、いらっしゃい。」 キラ君とタケル君が揃って 出迎えて下さってる。 「こんばんは、お邪魔します。」 「ほんまに邪魔や。」 僕が挨拶のつもりで言ったのに キラ君がボソッと溢されたので 僕とヒロアキは頭を下げた。 「「すみません!」」 「(苦笑)こら! こっちが招いたんやろ。」 「ひゃはは、冗談やん。 早く入れ。」 「はい、失礼します。」 リビングに通してもらって テーブルを見てびっくりした。 「凄いご馳走ですね! 他に誰か来られるんですか?」 「ツカサ。それがね、 今夜はキラ君の誕生日パーティー 予定しておられたんだって!」 はぁ? 僕がきょとんとしてると タケル君が苦笑いして 教えて下さった。 「ほんまの誕生日の時のは 仕事絡みやから 満足してくれてへんかってん。」    
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