プロローグ

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恋兎は中学の卒業式が終わり家に帰ってみると仕事で滅多に帰って来ない父親が家に帰って来ていた。 「よう、恋兎久しぶりだな~彼女出来たか?」 「いねえよ!!」 《ってか何でイキナリそんな質問なんだよ…》 「そうか…そろそろ父さん年だから孫がみたいのに…」 「知るか!!ってかそんなに年じゃねぇだろ!!」 《親父のキャラ設定何歳だよ!(ノ><)ノ》 「うぅ、恋歌さん恋歌さん恋兎が反抗期!!恋兎が反抗期だ!!!!」 《いや、ツッコミしただけだろ…》 「うぅ~恋兎が~~恋兎が~~~」 「はぁ~~」 さっきからハイテンションなこの人が俺の父親淋崎雪兎。職業は不明だ。ってか仕事自体本当にやってるか分からない人だ。そしてさっきから親父が言ってるのは、俺の母さん淋崎・ケテル・恋歌。十年前に亡くなった。とっても優しく温かい人だった。 「はぁ~それで一体何しに帰って来たんだよ」 「あ!そうそう、恋兎少し大事話しがある。そこに座りなさい。」 そう言うと父親は自分の向かいの椅子を指差した。恋兎は、久しぶりに正面から父親の顔をみた。 「それで何だよ、親父大事な話しって。」 「その、父さんな転勤でアメリカに行く事になったんだが…」 「は?アメリカぁ?」 「ああ、それでな笑楽町にいるおじいちゃん覚えてるか?小さい頃に良く遊んでくれた。」 「ん?ああ~あ覚えてる」 《まあ、何となくだけど》 「その、おじいちゃんが恋兎に一緒に暮らそうって言ってるんだがな…どうだ?」 「…………ふーん俺は別に良いけど。ねーちゃんに言ったの?」 「うん、ちゃんと電話したぞV(^0^)そこんとこ問題ナッシング!!!」 「…………ふーん分かった。それで俺いつ引っ越しすんの?」 「…ああ、十日後だ。」 「十日後?明日から荷物詰めなきゃダメだじゃね?」 《もっと早くに言ってくれよ!》 「ああ、イキナリですまないな。」 「はぁ―ったく」 《まあ、いつもの事か》 「それじゃ―ちゃんと恋兎に報告したし。父さん仕事に行って来る!!恋兎、父さんの荷物も詰めといてくれ!よろしく(o^-')b」 <ピュー―ン…バタン!!> 「え!ちょ!おい!行っちまった…」 《あのくそ親父自分の荷物ぐらい自分で詰めろよ!!……………………ったく本当世話の焼ける親父だな~しゃ―ない!親父の荷物も詰めてやるか!!》 なんだかんだで優しい恋兎君♪
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