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僕と猫と噂
噂を聞いた。
『隣町で恋の事なら1つだけ叶えてくれる神様がいる。』
どの町でも1つはあるような噂を友達が自慢気に話しているのを聞いた。しかも神様なのに猫らしい。
けど僕には彼女がいる。だから僕には関係ない。…どうもそうにはいかないようで。
「いやいや、お前さんも俺達と同じ独り身の危機ですぞ?」
友達がその噂をした後、彼女が隣町で何かを探していると、とてつもなく苛つく顔で喋りながら僕の肩に手を置いた。
「いやいやいやいや、そんなはずないって。」
僕のその焦りに何か感じたのか友達はまだニヤニヤしている。
「まあ?関係ないとは思うけど。一応探してみれば?」
そう言い、次はポンポンと肩を叩かれた。
「………………」
………………うぜぇ。
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