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「…………はぁ。結局来ちゃうんだよなぁ。」
あいつの言ってた事を思い出してイライラ。結局とてつもなく気になり、僕は隣町へと来ていた。
空はまだ3時過ぎというのに薄暗くなって来ていて、もう冬なんだなと思う。
あの話の後「リア充なんて消えればいいんだぁぁぁ!」と叫び始めた友達を無視し、鞄を肩に掛け急いで教室を出た。気付かれなかったのにはビックリしたけど。
いつもなら無視して家に帰る所なんだけど、今は……その…喧嘩してしまいまして……。
実際の所、僕は仲直りしたいんだけど、向こうはかなりご立腹の様子。
だからもし、本当にその神様にお願いする為に猫を探しているとすれば……
「あんな男捨てて、2組の佐藤君と付き合いたいなっ。」なんて言われたら………。
「そんなの嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
周りがビックリする程の声が出て、自分でビックリする。
突如駅前で叫んだせいで奇異の視線が突き刺さり。警官が怪しげに僕を見ている。今にも色々な質問を受けそうだ。
そんな視線から逃げるように走り、僕は全力でその猫を探す事を決心した。あいつが僕以外と付き合わないように言ってやるんだ。
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