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「なぜ」
わたしは問いかける
「知ってる?わたしの父様は校長なのよ?」
「えっ!」
確かに…校長の名前は氷室隆弘
偶然だと思ってた
じゃあ理事長も
氷室菜々子だから…
まさかっ!
「本当よ?だから言うこと聞かないと、退学だから
近寄らないで
そしてわたしに協力するのよ」
「いやよっ!」
「じゃあ、無視だけなら?
退学と無視
どっち?」
あたしは…怖かった
勿論、見て見ぬふりもいじめだ
しかし、退学となれば話は別
高校を退学したとなれば
就職など不可能にすぎないのだ
あたしは知らず知らずのうちにわかったと言ってしまった
「やっぱりあなたはいい人ね」
「だからあ~桃が言った通りでしょ」
どうしよう…
先生も氷室家の奴隷だ
しかも相手はクラスの首領ふたりだ
どうしよう
あたしは悪い子だ
死んだ方がまし…
あたしはずっと…悲しんで生きていくんだ…
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