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「あ、鳳様がいらっしゃったぞ」
「おはようございます、会長!」
「壱貴様は今日も麗しくいらっしゃる…」
車のドアを開け、彼が身体をそこから出すとその場に居た生徒は表情を輝かせた。
そして直ぐに人々は歩みを止め、彼が歩くための道を作る。
彼はこの学園の生徒会長を務めており、生徒からも莫大な支持を受けている所謂人気者なのであった。
「ああ、おはよう」
とても爽やかではない挨拶を無表情にし、ズカズカと進んで行く。
彼の後ろを僕も置いて行かれないようについていくのだけれど、いつも決まって聞きたくない言葉が飛んでくる。
「…汚ならしいヤツ」
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