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ミカエル「霊臥様ー」
私、ミカエルは数年前に神様になった霊臥様に、資料を渡しに行くところです。
霊臥様が神様になってからというもの、執務室から逃げ出すわ、神の掟破るわ、天界のルールも返るわで、軽く無双状態です。有言実行とはこの事でしょうね。
それでも、何故か天界は楽しそうで、いつも笑いに溢れてます。規律が乱れるどころか、むしろ安定しちゃってます。本当、あの方がする事は、いつも奇想天外です。
マカ「ん?ミカエルー」
ミカエル「あ、マカ様」
霊臥様が神様の座につく前の神、マカ様が大量の紙を持っていました。私が持つ量とそんなに変わりませんね。
マカ「ミカエル。ミカエルも霊臥のところ?一緒に行こ?」
ミカエル「はい」
マカ様と私は、霊臥様の事について話ながら歩みを進めています。あ。あんな事があったのに、今では人口の七割が霊臥様を指示してるんですよ。何気に凄いお方です。
ミカエル「あ、着きましたね。霊臥様、開けますよー」
一応確認してから開けます。霊臥様も男の子ですから、いきなり入って慰め中で、気まずい空気が流れるのは勘弁ですから。昔、一回だけあって、一週間後ろに影が付き纏っていました。あの時は罪悪感が半端じゃなかったです。
扉を開けると、クルーゼさんが椅子に座ってなにやら書き留めていました。クリスさんはあっちいったりこっちいったりしてました。って、あれ?霊臥様?
ミカエル「あの、霊臥様はどちらに………まさかっ!」
クルーゼ「師匠なら遊びに逃げましたよ。こんなもんやってられるか!って言ってましたね。実際サインものの資料だったので、師匠の好感度を上げるために僕がやってます」
や、やられました!また逃げたのですか、あの方は!
ミカエル「そ、それで、霊臥様はどちらに………」
クルーゼ「さぁ。天界かもしれませんし、向こうの世界かも。地球も広いですしねー」
ああ゛!この忙しい時にー!
ミカエル「霊臥様の、バカーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
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