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霊臥「ぶへっくしゅ!なんだ?寒気が………風邪かな?」
どうも、神になった三浦霊臥ですたい。神の仕事がとっっっっってつもなく面倒だからな。逃げ出してきた。もちろん地球に。
霊臥「ふぁ。眠ぃ。どこ行こうかな。………ん?」
あっちこっちざわついてる渋谷でも、より一層ざわついてる場所があった。男女混合に入り混じっていて、むさいのか華やかなのかわかんねぇな。
霊臥「なんかやってんのかな?」
足をそっちに進める。その度に周りの人達が道を開けてくれる。なんで?あ、顔変えんの忘れてた。そりゃ注目されるわな。
店の公衆トイレを借りて、顔を元に変えて外に出る。よし。ばれてないな。
霊臥「さてと、あれは………舞ちゃん?」
舞ちゃんがなんかテレビの取材っぽいやつに出てた。大人っぽくなったなぁ。
舞「あははは。そうなんですか?………ん?」
出演者と話してた舞ちゃんは、なにかの気配に気づいたように野次馬の方を見ていた。出演者やカメラマンもその視線を追って、それを見ている。
舞「………れ、れれれれ、霊臥しゃん!////」
霊臥「おっす」
相変わらず俺のことになると舌足らずになるな。俺も好きだけど。家族愛的な意味で。
出演者「あ、あのぉ、舞ちゃん?霊臥さんっていうのは………」
舞「ラブです!ぞっこんラブです!霊臥さん、来てくださいよ」
ほとんど転移に近いスピードで俺に近づき、出演者の前に引っ張りだされた。後ろから殺気やら憎悪に似た視線が突き刺さるが、ミカエルで慣れてるから全然怖くない。
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