エピローグ

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……絶景 月並みだがそんな表現しか浮かばなかった 学校、病院、ビル群の灰色と 大通りの脇に規則正しく並んだ街路樹の緑 遠くに行けば行くほど青みがかっていく光景 興奮冷め遣らぬ私には、それが絶景だった 早鐘を打ち鳴らすように脈打つ心臓の音が心地好い 走っている時は気付かなかったが意外と汗をかいてる 乙女だと言うのに服は通り雨を駆け抜けたように濡れていた 火照った身体を風が冷まして行く、充実感が身体を満たした 突然それは訪れた ────ズキン…… 頭の中が沸騰した  
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