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一人暮らしをして2年くらい経ったある日。
俺は知人の店に来ていた。
「あ、竜の旦那だ~。いらっしゃーい!」
へら~とした笑い顔で俺を出迎える佐助。
「おう。ちぃと犬を飼いたくなってな、recommendな犬はいるか?」
店内を見渡してみるとガラスの向こうに子犬が結構いる。
「いるよ~。旦那にぴったりの犬が!ちょっと待っててね。」
佐助は店の奥に行ってしまった。
何分か経って佐助が戻ってきた。
両手には柴犬だろうらしい犬が抱き抱えられていた。
「…そいつは?」
「柴犬の幸村だよ!ちょっと人見知りっていうか、あんまりなつかないんだけどいい子なんだよ?」
ほらっと言いながら俺の顔の近くに幸村を差し出した。
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