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「なんだこいつ?」
「またひょろっこいのがきたねぇ。」
「………」
コンクリートで囲まれた部屋の真ん中に置いてある大きなテーブルの周りに男が二人、女の子が一人座っていた。
三人とも現実離れした服装をしている。
1人はRPGの戦士のような格好。座っているから分からないがかなり身長は高いと思う。
切れ長のするどい目つきで俺を睨んでいた。正直兵隊より怖い。
もう1人は絵本に出てくる魔女のような格好をしている少女。服のサイズがあっていないせいか裾をズルズルと引きずっている。深めに被った帽子から綺麗な青い瞳を覗かせていた。
手には大事そうにクマのぬいぐるみを抱いていてその姿がなんとも愛くるしかった。
そして最後の1人はメガネをかけた普通の男。ただボロボロの白衣を着ているのが印象的だ。
年は俺と変わらなさそうに見えるがさっきからずっとうつむいたまま微動だにしていない。
あまりに不釣り合いな三人だったので俺が笑いをこらえているとそこに美空さんが降りてきた
「さて砂畑俊君、ようこそ中二病連盟へ!」
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